ラングマイヤーバックアップ FAQ

ラングマイヤー・バックアップでよくある5つの間違いを避ける方法

データバックアップの設定時には、つい見落としがちな細かなポイントがいくつか存在します。しかし、完璧なバックアップ環境を構築するためには、これらの点にも十分注意を払う必要があります。以下では、Langmeier Backupの導入時によくある典型的なミスと、その対策についてご紹介いたします。

エラー1:バックアップログがメールで送信されていない

バックアップログのメール送信設定を有効にするのを忘れてしまうケースが多く見受けられます。
バックアップログを電子メールで受信し、有効な通知を受け取れるように設定してください。
また、ログを定期的に確認し、バックアップがスムーズに実行されているかを必ずご確認ください。
メールアドレスの入力は、「オプション → グローバル設定 → ログ → メールオプション...」から行えます。

バックアップ設定時に見落としがちなポイント

エラー2:データキャリアに名前が付けられていない(ドライブ文字が時間の経過とともに変更されるため、バックアップが失敗する)

外付けハードディスクやUSBメモリなどのデータキャリアには、ドライブ文字が割り当てられていますが、異なるデータキャリアを抜き差しする場合、ドライブ文字が変更されることがよくあります。
Langmeier Backupはドライブレターで設定されているため、データキャリアが正しく認識されない場合、バックアップに失敗することがあります。
この問題を解決するには、データキャリアの名前をLangmeier Backupのドライブレターではなく、名前で指定してください。

[データキャリア名]

具体例:

正しくありません:
誤った設定例

正しい設定例:

正しい設定例

エラー3:企業でメディア交換が行われていない

バックアップの間隔は、データフローに合わせて調整する必要があります。一定のリズムでバックアップを取ることも重要ですが、メディア交換の設定も同様に大切です。
また、「3-2-1バックアップルール」の導入も推奨されます。

いわゆる3-2-1ルールとは、バックアップが本当にバックアップとして機能するために最低限必要なものです。ルールの内容は以下の通りです:

  • 3: 少なくとも3つのコピーを保持する
  • 2: 少なくとも2つの異なるデータキャリア上に保存する
  • 1: 1つのバックアップをオフサイト(外部)に保管する

エラー4:サービスに管理者ユーザーが登録されていない

Langmeier Backupでネットワークフォルダにバックアップを実行する際、プログラムは次のような動作をします。手動バックアップは希望通りに開始されますが、自動でセットアップされたバックアップ中に、以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります:

Data carrier “server name” is not available.

The source #1 cannot be found

これは、Langmeier Backupサービスがデフォルトで「System」ユーザーで実行されているためです。しかし、「System」ユーザーにはログインデータがなく、クレデンシャルのないユーザーとなります。そのため、セキュリティ上の理由から、Windowsのネットワーク共有にはログインデータを持つユーザーしかアクセスできません。
このため、ログインデータのない接続はWindowsによってブロックされます。

解決策: Windowsのサービス一覧で「Langmeier Backup Service」を検索し、このサービスをマウスの右ボタンで選択、「プロパティ」をクリックします。「ログオン」タブでユーザーのログオンデータを入力してください。このユーザーには、アクセスするファイルとフォルダの権限が必要です。

サービスのログオン設定

OKで確認し、サービスを再起動してください。

エラー5:IPアドレス付きのUNCパスの代わりにドライブ共有(例:X:¥)が使用されている

自動バックアップが実行されない場合、パスの指定方法が原因であることが非常によくあります。デバイスのアドレスはドライブレターではなく、UNCパスで指定する必要があります。
UNCパスを使用する際は、先頭に2つのバックスラッシュ(\\)が必要です:

\\xxx.XXX.XXX.XXX\バックアップ

IPアドレスの具体例:

IPアドレス指定例

名前(=DNS、Domain Name System)の場合は、次のようになります。Jupiterはここでのサーバー名の例です:

サーバー名指定例

「Backup」は共有名でなければなりません。

Langmeier Backupの設定時には、上記のポイントを意識することで、より安全で確実なバックアップ運用が可能となります。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

著者について Sebastian Müller
パートナーサポート


Sebastian MüllerはLangmeier Softwareのパートナーであり、トップカスタマーアドバイザーです。

電話:+41 44 861 15 70
電子メールsebastian@langmeier-software.com
 

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